忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

本質は公正と正義

 アメリカの企業では,従業員の給与は資格や職能によって決まります。しかしこれは,一般に思われているように「市場原理主義」的な効率性から生まれた制度ではありません。従業員を年齢や性別,人種で差別してはならないのですから,あとは各自の「能力」で給与に差をつけるしかありません。奴隷制以来の長くはげしい反差別闘争の洗礼を経て,アメリカではこれが唯一,「正義」にかなう雇用制度だとされたのです(だから米国企業は,どの国の社員も同じ人事制度で扱うことができます)。
 日本では完全に誤解されていますが,アメリカの雇用制度は「効率」を基準につくられているのではなく,その本質は「公正」と「正義」にあるのです。

橘 玲 (2011). 大震災の後で人生について語るということ 講談社 pp.150
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]