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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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快と暴力

 歓楽街が提供する歓楽は「快」のはずであり,間が悪いと街で出会うかもしれない暴力は「不快」である。快と不快,快楽と暴力は,ともに歓楽街が客に提供するサービスなのだろうか。
 店の用心棒が代金を払わない客や行儀の悪い客に振るう暴力を考えれば,暴力が一般客の快楽を準備し,保障しているといえるかもしれない。逆にボッタクリバーの従業員が客を袋叩きにして財布を奪い,店外に放り出すなら,店の営業と暴力は不可分であり,店が事前に客に約束したはずの快楽は単なる客寄せのトークに過ぎず,暴力被害あるのみとなろう。

溝口 敦 (2009). 歌舞伎町・ヤバさの真相 文藝春秋 pp.38
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