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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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「それ」

 人間には死後の世界があり,見えない存在が我らとともにあるという物語は好まれる。別世界の住人について夢想したり希望を抱いたりし,さらに苦しいときには「それ」に祈ることもある。人々が考える「それ」はけっして自分を欺く悪霊でもないし,自分を地獄に落とす悪魔でもない。しかし自宅や家族の周囲でポルターガイスト現象が起こりはじめたら,誰かの悪戯であってほしいと思う以上のことはできない。なかでも一番起こってほしくない,もっとも恐ろしい出来事は憑依である。憑依への対抗手段は悪魔祓い(エクソシズム)だが,度を越した悪魔祓いは死につながることもある。

ステイシー・ホーン ナカイサヤカ(訳) 石川幹人(監修) (2011). 超常現象を科学にした男:J.B.ラインの挑戦 紀伊國屋書店 pp.111
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