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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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問題はどこに

 用は,世間受けがよくて学生もその親御さんも見栄を張れるような「主要企業」への就職者数は,5万〜10万人,全就職者の5人に1人程度。どんなに好景気でもその数は全体の3割に満たないような状況であり,その他の圧倒的多数(7〜8割)は,無名企業に就職している。
 そして,こうした無名企業と一般校の学生の間で,ミスマッチが起こり,最終的に10万人程度の未就職者が生まれる。この構造を前提に考えると,上位1割にも満たない超人気企業と有名校の組み合わせにおいて起きる「新卒偏重」問題は,騒いだ割に効果が少ない,ということがすぐにわかるだろう。

海老原嗣生 (2011). 就職,絶望期:「若者はかわいそう」論の失敗 扶桑社 pp.66-67
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