忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

論理過剰

 最後に,アメリカ人は,古代ギリシア人と同じ「論理過剰」な態度のせいで,推論の間違いを犯すことがある。私と共同研究者が示したように,アメリカ人は,同じ本当らしい命題でも,あまり本当らしくない別の命題と矛盾していない場合より,矛盾している場合のほうが,真であると判断することが多い。つまり,2つの命題が明らかに矛盾していれば,より本当らしいほうが真で,より本当らしくないほうが偽に違いないと決めつける。アジア人は逆に,本当らしくない命題について,もっと本当らしい命題と矛盾しない場合よりも,矛盾する場合のほうが,真であると判断することが多い。相反する命題の両方に真理を見つけようとするためだ。

リチャード・E・ニスベット 水谷 淳(訳) (2010). 頭のでき:決めるのは遺伝か,環境か ダイヤモンド社 pp. 210
(Nisbett, R. E. (2009). Intelligent and How to Get It. New York: W. W. Norton & Company)
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]