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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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必ずしも真実とは

 これらの研究が意味するのは,人の語る思い出はどれも信じられない,ということではない。そうではなく,詳細で確信に満ちた子どもの頃の「記憶」を目の前に示されたとしても,それが真実であるに違いないとはもはや断言できないということだ。もちろん,その記憶は真実であるかもしれないが,必ずしも真実とは限らない。さらにいえば,私たち自身が覚えている子どもの頃の感動的な出来事の記憶も同じく真実とは限らない。

カール・サバー 越智啓太・雨宮有里・丹藤克也(訳) (2011). 子どもの頃の思い出は本物か:記憶に裏切られるとき 化学同人 pp.169
(Sabbagh, K. (2009). Remembering Our Childhood: How Memory Betrays Us, First Edition. Oxford: Oxford University Press.)
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