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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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サイボーグとは

 世間では,体に人工物を装着している人をサイボーグと呼ぶことが多い。だが,はっきり言ってそれは間違いだ。たとえば,人工股関節置換手術を受けた人はサイボーグではない。なぜなら,人工股関節はその人の行動を制御したり,選択したりするわけではなく,あくまでも立つ,座る,歩くといった動作を補強するための機械装置にすぎないからだ。入れ歯,人工角膜,人工膝関節についても同じことが言える。それらは材料科学と外科手術がもたらした成果だが,サイボーグの技術ではない。サイボーグのサイボーグたるゆえんは,もしも……ならば……,そうでなければ……という決定を下し,人体を制御してそうした決定を実行するソフトウェアがあることだ。

マイケル・コロスト 椿 正晴(訳) (2006). サイボーグとして生きる ソフトバンク クリエイティブ pp.73
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