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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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バイソン狩り

 北アメリカの西部地域に広がる大平原には,大きな群れで異動するバイソンを狩猟する,ブラックフットなどがいた。彼らのバイソン狩猟の歴史は長く,例えばコロラド州のオルセン・チュバック遺跡では,約9000年前に,バイソンの群れの追い落とし猟が行われていた跡が見つかっている。ここでは崖の下から約200頭もの折り重なったバイソンの骨が見つかっており,人々が共同で,おそらく数日かけてバイソンの群れを誘導し,崖へ誘い込んだと考えられる。大平原のバイソン狩猟民は,白人入植者たちがフロンティア(開拓前線)で接触する機会が多かったため,アメリカ先住民のステレオタイプとなってしまった。しかし大平原は,あくまでも数あるアメリカ大陸の文化領域の1つに過ぎない。

海部陽介 (2005). 人類がたどってきた道:“文化の多様化”の起源を探る 日本放送出版協会 pp.252-253
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