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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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超平等主義社会

 学会で高く評価される論文を書いたり,学会賞をもらうような著書を刊行しても,それが直接的な経済的利益に結びつかないのが,通常の文系大学専任教員の世界なのである。理系の一部の教員のように,すごい発明,特許,産学共同研究などによって,儲かる(?)ことも文系ではまずない。教育的創意工夫があって,人気のゼミを運営していても,あるいは,まったく人気のないゼミとなっても,給与体系には影響はない。場合によっては,博士号や学術的単著(本)がなくて,学会や業界や社会での一般的評価が高いとは言い難い教員にもかかわらず(なので?),“長”と付く,(一応)管理職を喜々として拝命している人の話も耳にする。ビジネスの世界とは比べものにならないくらいの,“超平等主義社会”が賃金面で該当するのが現在の大学業界となっている。

櫻田大造 (2011). 大学教員採用・人事のカラクリ 中央公論新社 pp.190-191
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