自己愛性の性格の人はその自信たっぷりな言い方でまわりの人をイライラさせることがある。したがって,まわりの人のほうは苛立ちをあらわにして,自己愛性の性格の人が言ったことにいちいち反対して,相手のプライドを傷つけたくなる。だが,そんなことをしたら,関係はますます悪くなるばかりだ。自己愛性の性格の人はどうしてそんなことをされるのか理解できず,自分に異を唱える人間を敵だと考えるだろう。自己愛性の性格の人を相手にする時には,まず何よりも<機会があるたびに褒めて,批判は最低限にする>こと。このことをもう一度,繰り返しておこう。
フランソワ・ルロール&クリストフ・アンドレ 高野 優(訳) (2001). 難しい性格の人との上手なつきあい方 紀伊國屋書店 pp.138
(Lelord, F. & Andre’, C. (1996). Comment gérer les personnalités difficiles. Paris: Editions Odile Jacob.)
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