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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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学政

 清代,中国本部の各省には最高行政官たる総督と巡撫がおかれていたが,なおこの外に学政なる高官が任命されていたことを忘れてはならない。学政とは提督学政の略で,また提学ともよばれていた。これは教育行政長官の意味である。
 教育は原理としては最も重要視され,教育行政は他の行政と切り離してこの学政の手中に委ねられていた。学政の官位は概して総督,巡撫よりも低い者が任ぜられるが,彼は決して総督,巡部の属官ではなく,これと対等の権限を有する。というのは,学政は3年の任期を定めて天子から直接,各省に赴任せしめられたもので,総督,巡撫が天子に直属するのと同じように学政も天子に直属するからである。もし総督,巡撫の行為が不適当だと思えば,これを天子に対して弾劾することもできる。

宮崎市定 (1963). 科挙:中国の試験地獄 中央公論社 pp.35
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