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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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外発的動機づけのよさ

 さらにいえば,これまで内発的動機づけは人間にとって望ましいものとだけ位置づけられてきたが果たしてそうであるか考えてみる必要がある。日本の教育はこの内発的動機づけを高める努力を続けてきたにもかかわらず,結果的にはむしろ学力低下ということが問題になっている。他が軽視されるという現象も生じているように思われる。すなわち「好きなことをする」「楽しいことをする」という志向は逆に,「嫌いなことはしない」「忍耐のいることはしない」という傾向を生み出しているのではないだろうか。
 したがって,内発的動機づけだけが望ましいという立場に立つのではなく,外発的動機づけのよさにも注目していく必要があろう。

速水敏彦 (2012). 感情的動機づけ理論の展開:やる気の素顔 ナカニシヤ出版 pp.90-91
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