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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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みな仲間外れはイヤ

 こうしたキャンパス文化のもとでは,マルクスやレーニンを知らないのは言語道断。いくらかでも異論を唱えればバカ者扱いされた。戦後の大学に昭和初期のキャンパス文化が再現されたのである。だから,保守派教授は,学識いかんを問わず,無能で陋劣な教授にみられがちだったし,左派に同情的な教授はそれだけで話のわかる良心的教授だった。左翼に媚びているとおもわれる教授も少なくなかった。いまとなってみれば,「仲間はずれになるのがいやだった」のは学生だけではない。教授たちも同じ圧力にさらされていたのである。

竹内 洋 (2001). 大学という病:東大紛擾と教授群像 中央公論新社 pp.144-145
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