忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

左ききは特別器用ではない

 一般成人の場合,片手での粗大運動はきき手のほうが非きき手より速く,片手での追跡運動課題での正確度も高いが,単純選択反応時間ではきき手と非きき手の間に統計学的な有意な差がないことが報告されている。この選択課題での反応時間,すなわち,手と目の共応機能について右きき群と左きき群を比較したのがイギリスのラビットである。10回に1回程度の割合で点灯するランプに,明かりがつけばできるだけ速く反応せよという課題での反応時間は,右ききの右手が474ミリ秒,左手が496ミリ秒であった。一方,左ききの左手での反応時間は466ミリ秒,右手は486ミリ秒であった。きき手によって反応時間に統計学的に有意な差はなかったために,左ききが器用という仮説は認められなかったことになる。

八田武志 (2008). 左対右:きき手大研究 化学同人 pp.27
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]