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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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効果量の意味

また,当然ながら効果量の大きさが持つ意味は,分野によっても変わってきます。たとえば生死に関わるような領域においては,小さな効果量でも大きな意味を持つことが想像できます。Vacha-Hasse & Thompson (2004)は,喫煙の有無が寿命に与える効果量は,η2 = .02前後であるという例を挙げています。この値は効果量としては小さな値ですが,変数である「寿命」が価値の高いものであり,またこの程度の効果量が多くの研究によって繰り返し報告されているため,たとえ効果は小さくとも重要な結果と考えられるでしょう。このように,効果量の値が持つ意味の解釈は,先行研究や関連する研究の知見を参照しながら,最終的には分析者自身が頭を使って行う必要があります。

大久保街亜・岡田謙介 (2012). 伝えるための心理統計:効果量・信頼区間・検定力 勁草書房 pp.96
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