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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ものを知覚するとは

 普通の物体であれ,科学研究の対象であれ,ものを知覚するということは,あるひとつの射映を把握するとともに,予期される多数の射映からなるひとつの地平を把握することなのである。これはリンゴのようなありふれたものを見る場合にも言える。一連の経験をする過程で,(リンゴを拾い上げて,皮を剥いて,かぶりつく,等々),いくつかの射映からなるひとつの地平がしだいに充実していく。そして最終的には,そのリンゴは木やガラスでできているとわかって驚くことになるかもしれない。われわれはそれを,すでに得た射映からなる地平を捨て去ることによってではなく,再構成するという経験によって知覚するのだ。


ロバート・P・クリース 青木薫(訳) (2006). 世界でもっとも美しい10の科学実験 日経BP社 p.237.


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