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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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韓国のキリスト教

 韓国でプロテスタントの布教活動が始まったのは,アジアの他の地域よりずっと遅かったのだが,けっきょく,キリスト教に対する受容力がもっとも高かったのが韓国だった。外国の信仰体系に適応するために,韓国ほど社会的価値を根本的に変えてしまった国はアジアにはほかにない。フィリピンはいまではアジアでいちばんカトリック教徒の多い国だが,かつての征服者スペインが,植民地の住民にカトリックの教えを強制したからだ。対して韓国では,征服者の意思に反してキリスト教を取りいれ,その助力を得て日本の支配に抵抗した。やがてキリスト教が完全に定着すると,今度は,近代化がもたらしたストレスを和らげるための精神安定剤として働いた。

マイケル・ジーレンジガー 河野純治(訳) (2007). ひきこもりの国:なぜ日本は「失われた世代」を生んだのか 光文社 pp.347-348
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