忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

水に対する恐怖

 ペストの脅威が迫っているわけではなくても,中世後期に端を発した水にたいする恐怖はどんどん広まっていった。医者たちは,入浴が得体の知れないさまざまなかたちで体に害を及ぼすと信じこんでいた。「入浴は,治療上どうしてもせざるをえない場合を除けば,必要がないばかりか,体に毒なことはなはだしい」と,フランスの医師テオフラスト・ルノドーは1655年に警告を発している。「風呂に入れば湯気が頭のなかを満たす。これは神経と靭帯を緩めることになり,体に大きく差し障る。たとえば痛風持ちの人たちの多くが痛みに悩まされるのは,入浴後のみである」。

キャスリン・アシェンバーグ 鎌田彷月(訳) (2008). 図説 不潔の歴史 原書房 pp.96
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]