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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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屈辱感と罪悪感

 屈辱感と罪悪感には共通点がある。どちらも嫌な感情を避けたいがための先延ばし,サボり行為を誘うことがある。またどちらも先延ばしのサボりから生じる場合がある。先延ばししてサボっていると嫌な気持ちになる。だから先延ばしのサボり行為は原因であり結果で,逃げ道であり悪化要因だということになる。ふつうはぐずぐずと先延ばしするのはやめようと決意すれば止められるが,どうも先延ばしする性質そのものに遺伝的な面があるらしい。双子の遺伝子とパーソナリティを調べた別の調査によれば,先延ばししたがる傾向のほぼ22パーセントは遺伝的に決まっているらしいという。

ダニエル・アクスト 吉田利子(訳) (2011). なぜ意志の力はあてにならないのか:自己コントロールの文化史 NTT出版 pp.285-286
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