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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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言葉の凶器

 私は,現地を訪れるまで,「和解」とは良いことだと信じて疑わなかった。でも,その言葉を口にした時の現地の人々の表情を見て,自分が間違ったことをしているとやっと気づいた。部外者の私の無神経な問いは,たとえば日本で犯罪被害者の家族に,加害者との和解について尋ねるのと同じようなものだった。私が家族を失った立場だとして,ある日フラッとやってきた外国人に,加害者と和解しない理由を問い詰められたら,どんな気分になるだろう。被害者の心の傷を深める,いわば「言葉の凶器」と感じるのではないだろうか。

瀬谷ルミ子 (2011). 職業は武装解除 朝日新聞出版 pp.41
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