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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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位置関係が反映

 結合性双生児の結合方法の多様さは,円盤のような形の発生中の胚が,共通の卵黄嚢に浮かんで接触するときに,相手とどういう位置関係にあるかで決まるようだ。リッタ=クリスチーナの場合は,2つの胚の円盤は側部と側部で接触し,脊柱が閉じてから下部の内臓器官が形成されるまでのあいだに融合した。顔の融合している結合性双生児の場合は,胚の端と端(頭部と頭部)で接触したのだ。結合性双生児の最も極端なものは「側部結合二顔体」で,あまりにも密接に融合しているので,1部分だけ二本になっている脊柱や2つの鼻,ときには3つの眼からしか,外見的には双子と判断できない。ここまでくると,1人の人間とするか,2人の人間とするかという議論は意味がなくなる。

アルマン・マリー・ルロワ 上野直人(監修) 築地誠子(訳) (2006). ヒトの変異:人体の遺伝的多様性について みすず書房 pp.47-48
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