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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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ステレオタイプに気づかない

 私たちは自分が出会うすべての人の,その豊かで複雑で独特な性質について考える時間,機会,モチベーション,それに精神力などを常に持っているわけではない(あるいは持とうとしていない)。さらにいったん立ち止まって,自分が偏見の目で人を見ているのではないかと考え,態度を改める時間も意志もない。私たちはステレオタイプの手先が真正面から自分を見つめていても気づかないのかもしれない。たとえば女性を性的な対象としているイメージはどこにでもあるため,女性を性の対象としてプライミングする実験で,性差別的なCMを見た男性被験者の多くが,自分の見たCMは,“性差別的ではなかった”ので,自分は絶対に対照群のグループに入っていたはずだと信じて疑わなかった。

コーデリア・ファイン 渡会圭子(訳) (2007). 脳は意外とおバカである 草思社 pp.219-220


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