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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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構造が変わる

 ジャグリングのような一種の曲芸は皆が毎日やるわけではないが,いったん練習を始めれば,以上の例から見て数週間で脳の地図が大いに変化するはずだ。換言すれば,特定の活動が学習ずみになると,脳にどのような変化が生じたかを調べられるということを示している。ある研究では,ジャグリングの練習を3ヵ月した後とする前の参加者グループの脳の構造について調べられている。そこからわかったことは,練習期間を通して脳の後頭葉の運動知覚にかかわる皮質が拡大したが,練習をやめて3ヵ月が過ぎると再び縮小し,トレーニングで拡大した領域のおよそ半分が失われたということだった。つまり,わずか3ヵ月の活動で,あるいはわずか3ヵ月練習をしなかったことで,脳の構造が変わるのだ。

ターケル・クリングバーグ 苧阪直行(訳) (2011). オーバーフローする脳:ワーキングメモリの限界への挑戦 新曜社 pp.12-13
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