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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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不十分な監察医制度

本書の中でも述べたように,私は現在の監察医制度では不十分だと思う。変死体の死因究明は,もっと全国規模で徹底して行われるべきだ。だが,そのためには死因究明制度を抜本的に見なおさなければならない。まずは縦割り行政を廃して組織を一元化することだ。現在,司法解剖は警察庁,行政解剖は厚労省と自治体,大学の法医学教室は文科省と管轄がそれぞれ分かれていて,横のつながりがない。監察医や法医学者などの専門家が,もっと自由に交流できるようにすべきだろう。

上野正彦 (2010). 死体の犯罪心理学 アスキー・メディアワークス No.2124/2162(Kindle)
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