これ読んでイライラしている人もいると思います。
なんでそこまで弱いのか,って。
そんなの騙されてるだけ,買わされてるだけじゃないか,って。
でもねぇ,これって本当に否定されるようなものなのかなと思っちゃうんです。
僕たちだって「本当に欲しいモノ」を買っていますか?
「一度も後悔してない買い物」を最後にしたのは,いつですか?
深夜にピザのCMや通販のCMが多いのは,ちゃんと統計的マーケティングに基づいているんですよね。僕たちは普段ダラダラとしてるんですけども,ピザーラお届けのCMが流れた瞬間に,何か生きてる実感が湧いて,思わず電話してしまったり。
人間ってそんな程度のバカなもんだと思うんです。
で,そのバカさの源は何かというと,生きていることによる迷いや夢ですよ。
生きているいからこそ,そんなCMの口車に乗って買わされる。生きるエネルギーがあるからこそ,「寂しいかな?」と自覚するんです。
岡田斗司夫・FREEex (2012). オタクの息子に悩んでいます:朝日新聞「悩みのるつぼ」より 幻冬舎 pp.117
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