忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

先入観

 「ピッチャーは普通,ホームベースを広く使うために外側へ逃げていくボールを好んで投げるんです。インコースは近くへ,アウトコースは遠くへ逃げていく。コーナーを突く時は,そういう球で勝負するのが当たり前だったんですけど,僕は外から真ん中へ,近めから真ん中へ入ってくる,逆にスライドするボールを使うんです。バッターは,逃げていくボールが厳しくて,中へ入ってくるボールが甘いんだと決めているけど,打ってこない初球とか,ワンストライクを取るときにわざと中へ入るボールを使うんです。そうすると,ストライクゾーンをすごく広く感じてしまうものなんです。だから,左打者の外側からのスライダーやカーブを,僕はよく投げるでしょ。時にはシュート回転して真ん中に入ってしまうストレートも,その後の組み立てには役立ったりするんですよ。ストレートでも,シュート回転はダメとかいうでしょ。そうじゃない。シュート回転のストレートで初球ストライクが取れれば,それでもバッターには残像が残ってる。で,ちょっと内側を見せといて,最後は初球の真っすぐと同じところへスライダーを投げる。同じところだから,甘く中へ入ってくるもんだと思って打ちにいくでしょ,スライドして逃げていくんですよ。これはもうついていくだけで精一杯ですよ」

石田雄太 (2007). 桑田真澄:ピッチャーズ・バイブル 集英社 pp.79
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]