教師が自分の能力や活動を反省し改善していくのは絶対に必要なことだ。恥ずかしい話だが,教える熱意のまったく感じられない,教科書をそのまま書かせたりするだけ,あるいは生徒の理解力も考えず,教師の虎の巻ともいうべき指導書をそのまま教える教師もいる。そんな無益な教師をたたき直すためにも反省・改善は不可欠だ。しかしそれには,素晴らしい授業を行う教師・学校を視察・研究に行くとか,自分の教科に関連する研究の最先端を学ぶ,正しく効果的に伝達するためのプレゼンテーションスキルを学ぶ,正しく効果的に伝達するためのプレゼンテーションスキルを学ぶ,さらに学校という閉ざされた場に留まりがちな教員に様々な社会的体験を行なわせるといいった方法が有効であると思う。現実の教育現場では。ことに「底辺校」ではこのような研修や体験を行う余裕がまったくないといっていいほどない。
朝比奈なを (2006). 見捨てられた高校生たち:公立「底辺校」の実態 新風舎 pp.98
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