忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

最新で先進的

 嫌悪は,人間の感情をつかさどる基本感情のなかでも,最新でかつ先進的であると私は確信している。そもそも嫌悪感は,恐怖とは違い,人間を捕食する最たるもの,病原菌に直面した時に役立つよう,独自に進化したのだと思う。病気は緩慢に進行し,不確実なものなので,嫌悪には学習と推論が求められる。そして,人間はこの複雑さを処理するのに充分に発達した脳を備えた唯一の動物である。成熟し,社会に適応した大人でなければ,嫌悪感を充分に知りつくし,物理的にも象徴的にもそれが何を意味するのかを理解できるようにはならない。幼い子供もサルもイヌも,そんな感情は持ち合わせておらず,理解もできない。

レイチェル・ハーツ 綾部早穂(監修) 安納令奈(訳) (2012). あなたはなぜ「嫌悪感」を抱くのか 原書房 pp.116
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]