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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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構成概念

 第1に,精神科の疾患概念とは,社会科学者たちが「構成概念」と呼ぶものであることを理解してほしい。構成概念というのは,物質として実体のないもの,つまりスプーンや猫のように見たり触ったりできない,抽象概念のことである。それは一般的な合意によって成り立つ「共有される考え」と言ってもよい。民主主義,心神喪失,保守主義などはどれも構成概念である。それらは「集団のなかで一定の割合で共有されている」という意味の,純粋な考えにすぎない。精神科の疾患も1つの構成概念であり,共有される考えなのだ。

ハーブ・カチンス,スチュワート・A・カーク 高木俊介・塚本千秋(監訳) (2002). 精神疾患はつくられる:DSM診断の罠 日本評論社 pp.33
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