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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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精神分析の排除

 70年代にDSMを手直ししていた研究志向の精神科医たちの主要な目的は,マニュアルから精神分析の影響を排除することだった。同性愛をめぐる戦いは,一斉攻撃の始まりを意味した。同性愛の精神力動についてのこうした論争は,他の精神分析の概念についての論争と同様,精神科医療の再編によって油を注がれた。精神分析に基礎をおいた個人診療中心の「職業」から,クレペリンの記述的アプローチに影響を受けた研究志向,大学優位の「学問」への変化があった。

ハーブ・カチンス,スチュワート・A・カーク 高木俊介・塚本千秋(監訳) (2002). 精神疾患はつくられる:DSM診断の罠 日本評論社 pp.84
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