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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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良心をもたない人

 良心をもたない人は,自分自身と,自分の生活に満足していることが多い。効果的な“治療法”がないのも,まさにそのためなのかもしれない。たいていの場合,サイコパスがセラピーを受けるのは,裁判の結果であったり,患者になったほうが自分にとって都合がいいからだ。よくなりたいという気持ちでセラピーを受けることはめったにない。これらの事実を重ね合わせると,疑問が湧いてくる。良心の欠如は精神障害なのか,それとも裁判用語なのか,それともまったくべつのものなのか。

マーサ・スタウト 木村博江(訳) (2012). 良心をもたない人たち 草思社 pp.25-26
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