カリフォルニア州立大学バークレー校のフィリップ・テトロックが実施した有名な実験がある。テトロックはテレビで解説する専門家たち——かぎられた情報を元に長々としゃべることで生計を立てている人々——による経済や政治の予測が当たる確率は素人の予測が当たる確率よりも低いことを,実験から発見したのだ。そのうえ,的中率がもっとも低いのは,もっとも有名で自信満々な専門家だった——つまり,HBS(引用者注:ハーバードビジネススクール)の教室で生まれながらのリーダーとみなされるような人々だ。
スーザン・ケイン 古草秀子(訳) (2013). 内向型人間の時代:社会を変える静かな人の力 講談社 pp.72
(Cain, S. (2012). Quiet: The power of introversion in a world that can’t stop talking. Broadway Books: St. Portlamd, OR.)
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