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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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狭い

きっと,「自分ができる」仕事というものを,多くの若者が物凄く狭い範囲でしか見ていないだろう。それに加えて,「自分が好きになれそうな」仕事とか,「みんなが憧れそうな」仕事とか,「やりがいが見つけられそうな」仕事とか,気の遠くなるような遠い幻を追っているように見える。足許を見ず,望遠鏡を覗いて遠くばかり見ているから,オアシスだと思って喜んで行き着いても,その場に立つと周囲と同じ砂漠だったりするのである。
 「それではなかなか見つからないよね」という同情の言葉しかなくなってしまう。
 問題がどこにあるのか。それは,見ているところ,探しているところが狭すぎるのだ。この部分だけでも,ときどき思い出してほしい。

森博嗣 (2013). 「やりがいのある仕事」という幻想 朝日新聞出版 pp.128-129
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