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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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多元能力主義

身に付けるべき能力を人によって完全に分けてしまうのが多元能力主義という認識だと思うが,極論すると身分制社会のようなものに戻ってしまいかねない。それはありえない話だとしても,ポスト近代社会における平等性をどのように確保し,教育を公共的なものにしていくか。そこに学力の問題を絡めて考えなければならないので,それでこそ,学校や公教育というものの役割が出てくる。
 習熟度別のようにやることが許容されるような分野と,それが許容されえないというか,みんなで一緒にやったほうがいいものとがあるということも,おそらくこの点と関わっている。

小玉重夫 (2013). 学力幻想 筑摩書房 pp.59
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