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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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敵を基準に思考する

 思想・宗教的な確信からであれ,売られた喧嘩を買ってしまったからであれ,「善=味方/悪=敵」の二項対立的な思考が癖になっている人は,しばしば,「敵」を基準に思考するようになります。「敵を基準にする」というのはヘンな話だ,矛盾していると思うかもしれませんが,これは実際によくあることなのです。
 どういうことかと言うと,二項対立的に考える人は,「相手(=敵)が言うことは嘘である」と最初から決めつけているせいで,相手が何か言うと,自分の頭の中でその真偽を確かめもしないで,それをすぐに否定し,その「正反対」を自分(たち)の“意見”にしてしまう傾向があります。


仲正昌樹 (2008). 知識だけあるバカになるな! 何も信じられない世界で生き抜く方法 大和書房 Pp.123
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