忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

君は裏切ったのか!

 硬直的に二項対立思考する人は,“味方”の陣営に属する各人に対して,つねに“正しい意見”に忠実であることを純粋主義的に要求します。
 ちょっとでも“味方の統一見解”からずれたようなことを口にしたり,“敵”の言い分を部分的に肯定したりするようなことを言うと,「君は裏切ったのか!」と問い詰めます。「別に,いつも同じ意見である必要などないだろう」などと言おうものなら,その人が悪魔にでも取りつかれたかのように大騒ぎし,糾弾し始めます。
 英雄として祭り上げられている人だって例外ではありません。むしろ英雄であればあるほど,純粋に“味方の理想”を守っていくことを期待されます。
 英雄が信者の期待を大幅に裏切るようなことをすると,とんでもないことになります。悪魔そのもののような扱いをされるかもしれません。硬直した二項対立図式は,誰にとっても不自由です。

仲正昌樹 (2008). 知識だけあるバカになるな! 何も信じられない世界で生き抜く方法 大和書房 Pp.136-137
PR

TRACKBACK

Trackback URL:

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]