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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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問題は

予測にも,できるものとできないものがあると思うのはもっともだ。われわれはさまざまなパターンを頭に入れており,自然法則にしたがう出来事ならば正確に予測してのける。テニスボールの動きもそうだし,走っている自動車の進路もそれにあたる。一方,国王や枢機卿やサルタンや諸侯などの相反する利害によって情勢が変動する中で,何万もの農民を巻き込んで行われる戦闘の結果を予見するのははるかに難しい。この場合には,人間の意志が絡んでくるからだ。だが,「難しい」と「不可能」は同じではない。したがって,人間行動の科学を追求していくなら当然問われるべき重要な問題は,われわれの未来は原理的には予測できるのか,ということだ。

アルバート=ラズロ・バラバシ 青木薫(監訳) 塩原通緒(訳) (2012). バースト!人間行動を支配するパターン NHK出版 pp.97
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