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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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複雑性を減らすべし

 要点は明快である。規制や組織的な監視の階層を追加して,リスクをコントロールしようとしても,われわれの制度設計が生み出した市場の複雑性や密結合がもたらす問題を解決できるとはかぎらない。問題を解決するどころか,逆に悪化させるおそれさえある。だからといって,規制をすべて窓の外に放り投げるべきだといっているのではない。ここでいいたいのは,事後的に規制を強化してリスクをコントロールしようとするのではなく,何よりもまず複雑性を減らすのが望ましいということだ。

リチャード・ブックステーバー 遠藤真美(訳) (2008). 市場リスク 暴落は必然か 日経BP社 p.277
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