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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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確証と反証の非対称性

ですから,1つの観察データが,仮設の確証に働く場合と,仮設の反証に働く場合とを比べると,同じ1つのデータでありながら,発揮する力に非常に大きな差が見られることになります。
 このような事態のことを,「確証と反証の非対称性」というわけですが,これは昔から気づかれていました。そして,もっとやさしく「否定の力は肯定の力より強い」などと言われてきました。いずれにせよ,「確証」と「反証」とでは,同じ1つのデータの働き方に決定的な差がある,ということは一般に認められています。

村上陽一郎 (1979). 新しい科学論:「事実」は理論をたおせるか 講談社 pp.58

引用者注:筆者はあえて「仮説」ではなく「仮設」という言葉を用いている。
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