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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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誤りだった

DSM-III-Rは誤りであり,混乱のもとだった。DSM-III-Rの目標のひとつは,精神疾患を客観的に定義して,一種のリンネ式の分類を(あるいは「周期表」を)編み出し,それによって臨床研究や基礎科学研究を促進することにあった。自己修正を反復するシステムになるよう意図されていた——DSM-IIIのどうしても作り物になりがちな基準を出発点としつつも,それがうながす研究に基づいて基準を確認したり変更したりするつもりだった。診断システムが気まぐれな意見に基づいていて,むやみに動き続ける研究ターゲットしか提供しなかったら,この循環はけっしてめぐることはできない。

アレン・フランセス 大野裕(監修) 青木創(訳) (2013). <正常>を救え:精神医学を混乱させるDSM-5への警告 講談社 pp.124
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