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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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人間が行う

どれほど自動化されても,また,人の手を必要としなくなっても,最初にその状態をセットするのは人間です。したがって,作業者がはじめにその状態を作り出すときに,誤っていれば,その誤りはそのあとのすべてに関わるのです。大事故が起きた場合,たいていいわれることは,作業者のうっかりミスが事故に結びついたということです。当事者の本音としては,うっかりでないミスなどあるはずないということです。ごくわずかの目盛りのずれのようなものは,それだけではすぐ目に見える事故になりません。しかし,こうした傾向の生じやすい人の場合,長い間には,多くの損失をもたらすでしょう。

矢野宏 (1994). 誤差を科学する:どこまで測っても不正確!? 講談社 pp.152
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