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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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価値はあるのか

人々が遺伝子検査に大いに期待する一方で,彼らが提案する遺伝子検査は,他の子どもよりも少しだけ自閉症になりやすい子どもを見つけ出すことに,ほんの少し貢献するだけであることを,どのように説明したら,わかってもらえるだろうか。さらにそういう情報は,本当に1000ユーロ以上の価値があるのだろうか。自閉症になるリスクが平均よりも(少しだけ)高いことが検査をしてわかった子どもは,「自閉症予備軍」として,親の心配な眼差しが,これまでの10倍以上も彼らに注がれることになるのではないだろうか。

ベルトラン・ジョルダン 林昌宏(訳) (2013). 自閉症遺伝子:見つからない遺伝子をめぐって 中央公論新社 pp.184
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