忍者ブログ

I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

龍谷大学の前身

僧侶養成か,俗人教育か,という論点は,実際の学校の設立過程を知ることによってわかる。谷川(2008)は浄土真宗本願寺派の僧侶養成学校の設立過程を紹介している。江戸時代には学林と呼ばれる僧侶養成学校を持っていたが,それに替わる新しい僧侶養成方法を模索していた。本願寺派は最初の頃は俗人教育と僧侶養成を兼ねる学校制度を考えていたが,1876(明治9)年に結局は僧侶養成のための「大教校」が学林にとって替わる。1885(明治18)年には俗人教育をも兼ねた「普通教校」を創設するが,これも僧侶養成校へと傾いていく。
 なお京都の現・龍谷大学は,この「大教校」や「普通教校」の後身の学校である。校史によると龍谷大学の創設は1639(寛永16)年に西本願寺境内に学寮を建設してからのスタートである。従って370余年の長きにわたる古い歴史を示す学校であるし,同校はそれを誇りにしている。

橘木俊詔 (2013). 宗教と学校 河出書房新社 pp.89-90
PR

bitFlyer ビットコインを始めるなら安心・安全な取引所で

Copyright ©  -- I'm Standing on the Shoulders of Giants. --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]