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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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子どもが生まれると

多くの場合,子供の誕生によって広がるギャップは,生物学的な理由と人間形成の過程にその根源がある。一般に,もともとの生物学的特質と育てられ方が重なりあって,男性と女性はその感じ方,考え方,理解の仕方に違いがある。そして次章で見るように,子供の誕生ほどはっきりと,こうした男女の根本的な違いをきわだたせるものはない。似たもの夫婦だと思っている夫婦でさえ,親になってみると,それぞれの優先順位や必要とするものがあまりにもかけ離れているのを知って愕然とする。家族的な背景や個性の違いも移行期には大きな障害となる。2人がどんなに愛しあっていても,まったく同じ価値観や感情をもっていることはないし,人生についてまったく同じ見方をしていることはない。そしてこうした個人的な違いを子供の誕生ほどはっきりと浮き彫りにするものはないのだ。

J.ベルスキー・J.ケリー 安次嶺佳子 (1995). 子供をもつと夫婦に何が起こるか 草思社 pp.20-21
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