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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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神の名は

1802年にマルメゾンにある皇后ジョセフィーヌのバラ園で開かれた園遊会で,教皇との和解を考えていたナポレオン皇帝はラプラスに,神や天文学や天体を巡る有名な議論をふっかけた。
 「それで,これらすべてを作ったのは誰なのだ」とナポレオンは尋ねた。
 ラプラスは落ち着いて,天体系を維持しているのは,一連の自然な原因である,と答えた。
 するとナポレオンは不満げに,「ニュートンは著書の中で神に言及している。貴殿の著作を熟読してみたが,一度の神の名が出てこないのはなぜなのだ」と尋ねた。
 これに対してラプラスは,重々しく答えた。「わたくしにはそのような仮説は必要ございませんので」

シャロン・バーチュ・マグレイン 冨永星(訳) (2013). 異端の統計学 ベイズ 草思社 pp.67-68
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