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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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集団を分類

公然の人種差別を別にして,IQ検査などの知能検査の本当に悲劇は,昔もいまも,それらが発するメッセージにある。高スコアの生徒たちを含むありとあらゆる人びとに向けられるそのメッセージは,つぎのとおりである。「あなたの知能は自分で勝ちえたのではなく,与えられたのである」ターマンのIQ試験は,われわれの大半が感じている根源的な恐怖に,容易につけいった。つまり,われわれには生まれつき,深く,速く思考する能力をあるレベルに抑える,内なる閂が備わっているのではないかという不安に乗じたのだ。これはとんでもないことである。基本的に,IQは集団を分類するツールにすぎないのだ。

デイヴィッド・シェンク 中島由華(訳) (2012). 天才を考察する:「生まれか育ちか」論の嘘と本当 早川書房 pp.54
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