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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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グレートネス・ギャップ

これをグレートネス・ギャップと呼ぼう。つまり,並はずれた成功者とたんなる凡人とのあいだには,埋まることのない,どこまでも深い溝があるという感覚である。自分とは違って,あの人は何かを持っている。あのように生まれついている。生来の才能に恵まれている。
 われわれの文化にはこういう仮定が織り込まれている。「才能[talent]」をオックスフォード英語辞典で引くと「天分。生来の能力」と説明されていて,その出典は『マタイによる福音書』に記された才能についてのたとえ話である。「才能のある[gifted]」「才能のある状態[giftedness]」という言い方は17世紀から使われている。現在の定義での「天才[genius]」が使われはじめたのは18世紀末のことだ。

デイヴィッド・シェンク 中島由華(訳) (2012). 天才を考察する:「生まれか育ちか」論の嘘と本当 早川書房 pp.74-75
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