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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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視点のシフト

ダーウィンのおかげで進化の真実が明かされたが,それを知った後も,分類学者たちのジレンマは解決せず,分類のあいまいさも解決されなかった。進化の真実は,視点をシフトさせただけだった。分類学者は,進化の系統樹という新たな自然界の秩序に生物を位置づけるための,類似点や相違点を探し始めた。理論としては新鮮だったが,実践の面では,スタート地点,つまりリンネが出発した時点に戻ることになった。数限りない類似と相違が入り乱れ,そのうちの何が重要で何が重要でないかがまったくわからないという状況に戻ってしまったのだ。

キャロル・キサク・ヨーン 三中信宏・野中香方子(訳) (2013). 自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか NTT出版 pp.116
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