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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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受験ではない

さらに言うならば,就職活動をめぐる「採用基準を明確にしてほしい」などの声がある。企業には社会的責任があるので,公平・公正な採用をするように努力するべきだというのは正論だが,とはいえ,前述したように企業には企業側の論理がある。学生は,いや,教育機関やメディアもあたかも就活を受験のようなもの,なかでもセンター試験のようなもの,つまりみんなが参加して,ルールが明確で上から順に決まるものだと考えがちだが,そうはならないのである。
 本来,雇用契約であるはずなのにもかかわらず,受験とすり替えられている部分がある。毎年,同時期に定期的に行われているものであるから,受験と似ているのだが,とはいえ,労働力を売る側と買う側の諸活動であるはずである。

常見陽平 (2013). 「就社志向」の研究:なぜ若者は会社にしがみつくのか 角川書店 pp.107-108
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