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I'm Standing on the Shoulders of Giants.

読んだ本から個人的に惹かれた部分を抜き出します。心理学およびその周辺領域を中心としています。 このBlogの主な目的は,自分の勉強と,出典情報付きの情報をネット上に残すことにあります。書誌情報が示されていますので,気になった一節が見つかったら,ぜひ出典元となった書籍をお読みください。

   

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教師も利用

その結果,おおざっぱにまとめると,教師が見ている「スクールカースト」の風景は,生徒に見えているそれとほとんど変わらないと言えることがわかりました。
 しかし,生徒が「権力」として「スクールカースト」を把握していたのに対して,教師は「スクールカースト」による「地位の差」を,「能力」として把握しているということもわかりました。
 彼ら教師は,「スクールカースト」を,「生きる力」や「コミュニケーション能力」によって成り立っていると解釈することによって,「スクールカースト」があることそれ自体を,肯定していることが明らかになりました。
 また,肯定しているがゆえに,その「スクールカースト」を積極的に学級経営の戦略として利用しているということも明らかになりました。そのため,教師は,学級担任を持つ際には,「スクールカースト」を把握することを重要視しており,把握できることを教師の力量であると考えている教師もいることもわかりました。

鈴木 翔 (2012). 教室内カースト 光文社 pp.263
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